母と孫を通して教えられたこと
山口敏子
私は15年ほど母と姉を介護して参りました。昨年、母は天に召されました。
私が洗礼を受けたとき「我が家から耶蘇をだすわけにはいかない」と反対した母も、夜、母の頭に手を置いて祈ると「ありがとう」と言っていました。
特別老人ホームに入る予定の2日前に肺炎になり入院しました。治りかけたとき、手に届いたシャンプーなどを飲み、また、悪化しました。何故と思ったり、病院を責める思いに捕らわれたりしていたとき、料理をしながら聞いていたCDから「;我を仰げ;と神は宣う」という声が聞こえてきました。神さまが;我を仰げ;とおっしゃっていると気づいたとき、平安が訪れました。母も私も望んでいた浴風会病院に転院することが出来、秋の日に召天しました。
その朝、「神さまが一緒に居るから大丈夫だよ」と耳元に叫びました。神さまの深い愛を感じることが出来ました。
今、「母と父は、神さまの深い愛の中で幸せにいます。私たちも神さまの愛を信じて、どんなときも喜んで過ごせますように」と姉と毎日祈っています。
私の二人目の孫は、ダウン症です。彼女は「私の個性よ」と目で示してくれます。成長を人と比べるのではなく、一人一人の個性として受け入れることが大切と教えられます。歩みはゆっくりですが一生懸命歩こうとして何度もトライし、1,2歩、歩いたときは大感激です。
視覚障がい者の故青木牧師が次のように言っています。「障がい者や障がい児がは排除して成り立つ教育は他の弱い立場の子どもたちを排除し、すべての子どもたちが排除し合う。やがて生きづらい社会を生み出す」、「障がい者と共に生きることは私たちは変えられ、豊かに生きることを学んでいく。障がい者は;先駆け人;です」
母と孫を通して教えられたこと